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Purchasing Uighur knife 2017/
2019.1.26
少し前のウイグルナイフ買付のお話。
ウイグルの伝統工芸ナイフ、ウイグルナイフはウイグル自治区の英吉砂(インジサー)というところで作られています。
数年前までは英吉砂に行けばあらゆる場所でナイフの看板が掲げられていたんですが、2017年に行った時には看板がすべてなくなり、ナイフのお店も見当たらなくなっていました。
タクシーの運転手に聞くと、町にはもうないよと。
そして連れていかれたのは町の外れ。
そこには金網フェンスに囲まれたなかに4店舗のみが営業していました。
そして入り口には警察官が常駐し、荷物のチェックを行っている。
また、現在小さな折り畳みナイフ以外のナイフ購入の際は中国人の身分証が必要。
ナイフの刀身にはQRコードがプリントされており、誰が何を購入したのか登録しないといけないらしい。
更にナイフを持つと電車やバスに乗るときの荷物検査や検問で没収される可能性が出てくる。
2年前に来たときは町中で売られていたのにいったい何があったのか?
中国のネットオークションやタオバオからもナイフは姿を消し、鞘だけが販売されている状況。
おそらく中国共産党が規制をしたのだろうけど、それにしてもあっという間に街が様変わりしていて驚いた。
それにウイグル全体で検問が増え、街の外だけでなく中にも検問が設置されている。
伝統工芸品のナイフも武器扱いになり、許可の下りた場所以外では販売できなくなったようです。
ウイグル人店主が小さい2cmくらいのナイフを手に「俺たちはこの小さいナイフを持ち歩いてるだけでも捕まっちまうんだ。」と冗談っぽっく言っているが、笑えない・・・。
このままでは近いうちにこの伝統工芸品も姿を消してしまうかもしれない。
できることは少ないけどせめてナイフを買って売り上げに貢献しよう。
それがきっとこの文化の存続にもつながるはず。
では素晴らしいウイグルナイフをご紹介。
買い付けの後は店長さんがご馳走してくれるということで4人でレストランへ。
陽気な店長。
店長のおすすめのお店らしくどれもすごくおいしかった。
ラグメン
シシュ・ケバブ
ウイグルのシシュ・ケバブは羊の肉の串焼き。
クミン、塩、唐辛子で味付けされています。
肉が大きく食べ応えがあり、羊独特の匂いがありますがそれがまた病みつきになる。
特に肉の間に挟んである羊の油がジューシーでおいしい。
ラグメンはウイグルの麺料理。
うどんのような手打ち面の上に炒めた野菜とトマトベースのソースがかかった料理。
中国から麺料理のラーメンが中央アジアに伝わり、ラグメンとなったらしい。
おいしいウイグル料理を食べて帰路へ。
しかし帰る途中の検問で事件発生。
ウイグル人3人と一緒に車に乗っていたら全員降りろと。
どうも観光客も少ない街でウイグル人3人と日本人の怪しいグループがいるということになったらしい。
パスポートを見せるとビザがないと言われ、日本人は15日以内はビザが要らないといっても警官はそのことをよく知らない。
また何しに来たのか?などしつこく聞かれた。
なんとなくナイフを買いに来たとは言いづらいのでシルク製品や民芸品を買いに来たといっておく。
結局無線で上に確認をとるのに時間がかかり、30分ほど拘束されて開放された。
みんなで再び車に乗り込む。
何となく自分のせいでややこしくなったので少し申し訳ない。
でも店長は「なっ、朋友!めんどくさいだろう!」と笑いながら言ってくれた。
後からわかったことですが、チベットを厳しく取り締まってた共産党の幹部がウイグルににやってきたらしく、今までより一層ウイグル人に対する規制が厳しくなっているそうです。
ひげを伸ばすの禁止、女性は頭を布で隠すのを禁止などの宗教弾圧や、パスポート没収などちょっとシャレにならない状況らしい。
それでいて中国内地のTVでは何かあるたびにウイグル民族を恐怖分子と報道され危険なテロリスト集団のように報道されている。
なので中国人の友達にウイグルに行くことを言うと「危なくないの?」といったことを聞かれる。
ウイグル人の中には漢民族だからって嫌ったりしないっていう平和的な若者や漢民族と仲良くやってるウイグル人警察官だっていっぱいいる。
中国は宗教弾圧や不当な拘束をやめて、ウイグル民族の人権を認め平和的に漢民族と共生できるようにしてもらいたいです。
ウイグルナイフ
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